帰路

教習所の送迎バスの停留所は仕事場の最寄駅の真横にある。駅の手前には大通りを横切る横断歩道があり、これがわたしにとって厄介な存在となっている。まっすぐ進めば温かい夕食へ向かう道、横に曲がれば夜遅くに家の扉を開ける道。

横断歩道の信号が考える時間の猶予を与えた結果、わたしの右足と左足はまるで別の意思をもったかのように異なる方向を目指す羽目になる。